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2011年10月03日(月)

ブローカーまでの経路確認をしよう



システムトレードで運用する上で、PC環境について重要である事は、過去のコラムでお話したかと思いますが、元ネットワーク屋さんとして、重要視する点を2点挙げておきたいと思います。

・ネットワーク環境の冗長性について
ブローカーへの発注経路について

ネットワーク環境の冗長性については、以前「あらゆるリスクを想定しよう!」などでもお話したので、今回はネットワーク環境について解説しておきます。

■売買シグナル発生→決済の処理について
 自動売買で売買シグナルが発生し、ブローカーに届いて発注処理をされるまで、時間がかかるとその分価格変動などが発生するので、リスクになります。
 そのような事から、売買シグナルが発生してから決済までは時間がかからないような工夫をする必要があります。

 どのようにすれば発注に要する時間を短くするかを考えてみたいと思います。

■時間を短縮する工夫について
・ネットワーク回線を増強する
・距離を短くする

ネットワーク回線を増強する事については、ADSL→光回線にするなりすれば、自宅→プロバイダまでの、ネットワークで一番遅延になりうるラストワンマイルを早くする事で、ある程度改善する事が可能となります。

もう一つ忘れがちなのが、インターネット上での距離(経路)を短くするという工夫が必要になります。

■インターネット上での経路について

 人間社会でいえば、ある場所に到着するのに影響を受けるのは距離になります。
ネットでも自宅→ブローカーまで信号を届けるのに、ケーブルを経由するので、距離も重要ですが、それ以上に影響するのは経路になります。

たとえ地図上で近い距離にあっても、経路のとり方によっては、ネット上だと非常に遠い距離にあるという事もありえるのです。

■ネットでの経路の確認方法について

 自宅からブローカーの発注サーバへの経路を確認する手段として、ネット上では「IPアドレス」を利用して確認する方法があります。

IPアドレスとは、人間社会でいうところの住所にあたるもので、"192.168.???.???" のように数字で表されるものになります。

今回は、Visualwareを利用して、色々な経路を確認してみます。

■Visualwareによる確認 (某FXブローカー)

画像(320x136)・拡大画像(800x340)

こちらは、某FXブローカーへの経路を確認したものです。Japan → San Jose → New Yorkという経路を辿っていることが分かります。Japan → San Jose で海を渡るので、100msと多少時間を要する事は理解できますが、San Jose → New Yorkでも80ms近くかかっているのは大丈夫か?と疑問に思っても良いかと思います。

■Visualwareによる確認 (某グローバルなブローカー:香港拠点)

画像(320x128)・拡大画像(800x321)

こちらは、世界展開しているブローカーになります。香港の経路になります。
Japan → Singapore → Hong Kong という経路で海を渡っていますが、Hong Kongまでは100ms以内で到達しているので、ネット環境としては近い距離といえます。

■Visualwareによる確認 (中国:ハイアール社)

画像(320x148)・拡大画像(800x371)

 中国の家電メーカー、ハイアール社までの経路を確認してみました。
今回は、日本支社(haierjapan.com)も存在しますが、確認するのは中国国内(haier.cn)の経路を確認しました。

日本向けに、haierjapan.comがあるという事で、実際のサービス閲覧については問題ありませんが、haier.cnへの経路は必ずしも早いとは言えません。

距離が近く見えていたとしても、Japan → Montreal → San Jose → China と、なぜかアメリカ経由してまた戻るような経路を辿っています。もちろん、物凄い大旅行となる通信となるので、400msとかなり時間を要する通信となる事が分かります。

実際の距離とネット上での距離は違うという事は注意すべき点だと思います。
プロバイダの契約により、経路を短縮するようなサービスを提供しているプロバイダもあるので、工夫すべき点でしょう。

アジア・米国市場をカバーするようなブローカーの場合、アジア時間で取引をする際は、接続先を都度変更した方がネットワーク的には近い距離で発注処理が短縮できるという事もあります。

ネットの距離を縮める方法として、コロケーションやVPSなどのデータセンター関連のサービスを利用するという方法もありますが、その際でも必ず経路情報は確認してトレード環境を整備するという心がけは忘れない方がよいでしょう。

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プロフィール

トレードシステムエンジニア

高橋謙吾

個人投資家として、米国の指数先物・債券先物を中心に4年前からシステムトレードで運用している。システムトレードの運用経験から某証券会社のシステムトレード環境の開発に監修・アドバイザーとして携わっている。

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