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2011年03月20日(日)

リスクに対する備えの難しさ [シストレ一般]



震災から1週間あまりが経過しました。日に日に増え続ける途方もない数の犠牲者に対して、かける言葉は見つからず、今は祈ることしかできません。

なぜ、このような被害が生じたのか?
地震大国の日本において、決して備えが足りなかったわけではないでしょう。しかし、地震、津波の規模が「想定外」だった、ということは確かなようです。

人は過去の災害に対して学ぶことはできます。しかし、それは記憶や記録に残る範囲での過去の災害に対してです。今回大きな被害をもたらした津波に対する備えも、記録に残る過去最大のものを想定して準備していたそうです。

こういう話を聞いて、システムトレードにおける最大ドローダウンに関する格言が頭に浮かびました。

最大ドローダウンは将来更新する

つまり、過去のバックテストである大きさの最大ドローダウンがあったとしても、将来発生するであろうドローダウンがそれを超えないという保証は全くなく、むしろそれを超えるドローダウンに見舞われることの方が多いということです。

そういうことから、システムトレードにおいては、過去の最大ドローダウンを越えるドローダウンを想定して資金管理を行うべきだということが、ある意味常識となっているわけです。

最大ドローダウンが更新するための備えとしては、通常のトレードにおけるレバレッジを下げるだけです。しかし、今回の大震災に関連して金融市場の混乱が起こり、高いレバレッジで投資を行っていた人の中で、大きな損失をこうむった人もいます。レバレッジを下げるだけと言っても、人はリターンを期待するあまり、リスクを過小評価してしまいがちなのです。

そういうことを考えると、今回の津波の想定が結果的に低かったことは、必ずしも責められるものではないと思います。

過去の最大津波の2倍の規模に対する備えをしていれば、被害はもっと少なくできたかもしれません。しかし、その備えには莫大はコストがかかるのです。100年に一度あるかないかわからない災害に対してそのようなコストをかける余裕はなかったでしょうし、平常時にはそういうコストこそが無駄だと責められることになるのです。

命を失うというリスクがあるにも関わらず、それを絶対に起こさないための備えをすることは現実的に不可能だったわけです。リスクに対する適切な備えというのは本当に難しいのだということを認識させられました。

過去の経験から、日本の再生能力は非常に高いものがあります。今は、過去の実績を大きく超える復興を期待してやみません。


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Posted at 11時42分


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プロフィール

豊嶋久道

2003年よりFX取引を始め、システムトレードの道へ。最近ではFXオプション取引も含めたトレーディングシステムの研究を行っている。システムトレードを基礎から正しく理解するための情報を発信する予定。

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