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2008年08月01日(金)

各相場でのボラティリティ [ボラティリティ]



前回までMetaTrader4でボラティリティを表示するカスタム指標の話をしてきました。

MetaTrader4のプログラミングの話はさておき、今回はボラティリティの値について見てみます。

ドル円の日足チャートに挿入したボラティリティを下に示します。

画像(337x203)・拡大画像(800x483)

ここでのボラティリティの値は、過去20日間の値動きから算出したものですから、レートに応じて変動します。また移動平均の値などと同様、遅れが生じます。

今回は、この値を直接トレードに使うということではなく、色々な相場においてボラティリティがどれくらいの範囲で変動しているのかを見てみます。要は相場の性質を調べるということです。

MetaTrader4で過去20年くらいの期間で、それぞれの通貨ペアのボラティリティの最大値をざっと調べた結果です。

まずは、基軸通貨USDとメジャー通貨のペアでのボラティリティです。

EUR/USD 20%
USD/JPY 30%
GBP/USD 15%
USD/CHF 18%
USD/CAD 18%
AUD/USD 23%
NZD/USD 25%


ちなみにこれは最大値なので、このレベルが長期に続くわけではなく、平常時ではこれの半分から1/3程度のレベルです。ただ、リスクを考えるには、最悪のケースを念頭に置かなければならないので、最大値を載せておきます。

これからわかることは、まず、EUR,GBP,CHF,CADなど欧米の通貨に対するボラティリティが15%から20%程度に収まっているのに対して、AUD,NZDなどのオセアニア通貨では25%と高くなり、さらに私たちが最も馴染みのあるUSD/JPYでは30%とさらに高くなるということです。

またJPYに対するペア、いわゆるクロス円のペアでは

EUR/JPY 35%
GBP/JPY 30%
AUD/JPY 35%
NZD/JPY 37%


のようにさらにボラティリティは高くなります。

逆にヨーロッパの通貨同士のペアでは

EUR/CHF 12%
EUR/GBP 17%
GBP/CHF 20%


とクロス円の半分程度と低くなっています。もっとも、USDに連動している香港ドルUSD/HKDや、EURに連動しているデンマーククローネEUR/DKKでは、数%とさらに低いボラティリティの通貨ペアもあります。

一方、新興国で高金利通貨として最近人気のある南アやトルコの通貨、ZAR,TRYでは、対USDでも

USD/ZAR 30%
USD/TRY 30%


とUSD/JPY並みのボラティリティとなっています。さらにクロス円になると

TRY/JPY 47%


と大きく跳ね上がります。ZAR/JPYはデータがなかったので具体的な数値はありませんが、おそらく同程度のボラティリティだと思います。

ここまで見てきて、FXの中でもボラティリティは結構幅があるということがわかります。

では、FX以外だとどうかというと、欧米の株式インデックス(日本で言う日経225やTOPIX)の場合、

S&P500 32%
NASDAQ 34%
DJI 57%
DAX 45%


と新興国並みの高いボラティリティです。さらに個別株を見てみると、適当に知っている銘柄で調べてみると、

GM 93%
IBM 86%
MS 98%


と半端じゃないほど大きいボラティリティになることもあるようです。

こういうのを見てみると、FXのボラティリティは全体的に低いということがわかります。

ボラティリティはバイ・アンド・ホールドの場合のリスクとリターンの目安にはなりますが、売買を繰り返すシステムトレードの場合、単にボラティリティだけからリスクとリターンの判断はできません。

しかし、ボラティリティに応じた戦略を立てるということは重要なことではないかと思います。


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Posted at 17時06分


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プロフィール

豊嶋久道

2003年よりFX取引を始め、システムトレードの道へ。最近ではFXオプション取引も含めたトレーディングシステムの研究を行っている。システムトレードを基礎から正しく理解するための情報を発信する予定。

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