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2011年12月06日(火)

MT5への移行が進まない理由 [MetaTrader5]



とうとうシストレナビのオフィシャルブログの更新がここだけになってしまいましたorz。まあ今のところ、細々と続ける予定ではありますが・・・

今回のテーマは、「MT5への移行が進まない理由」についてです。


このブログの読者の皆さんはご存知でしょうが、MetaTrader4(MT4)はバージョンアップしてMetaTrader5(MT5)となっています。

MT5が正式リリースされたのは去年の6月だったので、もう1年以上は経っています。

MT4、MT5の開発元であるMetaQuotes社は、MT5を対象としたコンテストを開催するなどMT5の普及を進めてはいますが、現在のところ、MT5を正式に採用するFX業者も少なく、普及にはまだ時間がかかりそうな気配です。

このようにMT4からMT5への移行はなかなか進んでいませんが、それには理由があります。MT4との互換性の問題です。

互換性の問題として個人的に気になる点が二つあります。一つはプログラミング言語の互換性、そしてもう一つはポジションの扱い方の互換性です。


MT4がこれだけ広まってしまうと、MQL4で作成されたEAやカスタム指標などのプログラムが大量に出回っています。

私がこのブログで何度か記事にしているように、MT5のプログラミング言語MQL5はMQL4との互換性がありません

つまり、MQL4で書かれたプログラムは、そのままではMT5では動作しないわけです。

EAの開発者やプログラマーのレベルでは、MQL5のプログラムに関して議論が行われ、色々と新しい試みがなされています。しかし、一般の利用者がちょっとプログラムしてみようというところまでは来ていないと思います。

これが時間の問題であればいいのですが、MQL5はそもそもプログラミングできるユーザー層を制限しているのではないかという気もします。MQL5はMQL4に比べてとっつきにくいところがあるからです。

MQL5のプログラムは一部のプログラマーやEAの開発者が作れればいいということであれば、MT4が普及したような流れは期待できないかもしれません。


もう一つトレードしたポジションについての互換性の問題です。

MT5開発中の時期に、米国NFAで両建てを禁止したという影響があったためか、MT5ではトレードの仕様として両建てができないようになっています。

また両建てが互いに決済されてポジションがなくなってしまうだけでなく、同じ通貨ペアの複数のポジションもひとまとめにされて、それぞれのトレードが区別できないようになっています。

MT4のEAの中には両建てを利用したものがありますが、それだけでなく、複数のシステムを一つのEAに組み込んだものもあります。あるいは、ユーザーが複数のEAを動かして分散運用するということも考えられます。

MT5の仕様では、これらの方法がそのままでは利用できません。

このようなポジションの扱い方の非互換性も、多くのEAを利用するユーザーがMT5へ移行する障害となっていると思われます。


このようにMT5に関して互換性の問題だけを指摘しましたが、問題点しかないのであれば、移行する必要はありません。

しかし、MT5では、MT4にはないメリットもあります。

例えば、チャート上のデータとして4本足とティックボリュームの他にスプレッドのデータも含むようになったので、スプレッドが可変の業者でのバックテストの精度が上がっています。

またバックテストに関する機能も色々と増えていますし、パラメータ最適化に関してもマルチコアやネットワーク上のCPUを並列に利用できるなど開発者にとって便利な環境が整っています。

まだMT5も進化過程なので、今後どう変わっていくかはわかりません。

なので、この記事で指摘した問題が解決される、あるいは魅力のある機能が追加されるなどの変化があれば、移行へのスピードが増すことも考えられます。

相場においても、上がるか下がるかを予測するだけでなく、上がっても下がってもどちらでも対応できるようにしなくてはいけないのと同様に、MT4のままでもMT5に移行してもどちらにも対応できるよう準備しておかなくてはいけないということでしょう。

引き続き注視したいと思います。


>>“基礎から学ぶシステムトレード”全記事バックナンバーはこちらから




Posted at 17時23分


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プロフィール

豊嶋久道

2003年よりFX取引を始め、システムトレードの道へ。最近ではFXオプション取引も含めたトレーディングシステムの研究を行っている。システムトレードを基礎から正しく理解するための情報を発信する予定。

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