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2008年10月07日(火)

満期時のオプションの損益 [オプション取引]



前回は、満期時のオプションの価格についてお話ししました。

復習ですが、コールオプションの場合、権利行使価格を境にしてそれより上であればプラス、下であれば0となります。

プットオプションはその逆で、権利行使価格より下であればプラス、上であれば0となります。

では、このオプション、皆さんはいくらなら買いますか?

相場が上がると予想した時に、コールオプションを買っていれば、そのまま上がればプラスになり、予想に反して下がってもマイナスにならないなんて、なんとも都合のいい話ですよね。

これがタダで手に入れば絶対に損しないわけですからね。

ところが、世の中そう甘くはないもので、オプションを買う人がいるということは、必ずオプションを売る人もいるわけです。

結局は、買値と売値のバランスが取れてはじめて取引が成立するのです。

オプションの適正価格を決定する要素は色々とあるので、また別の機会にお話ししますが、オプション取引でも、買い手と売り手のどちらか一方が有利になったり、不利になったりしません。

でも、そんなことがあるのでしょうか?

FXのスポット取引では、買い手の損益と売り手の損益は全く上下左右対称となります。ここでは、手数料やスプレッドは無視します。

画像(337x202)・拡大画像(481x289)

これだと、どちらが有利、不利はないような気がしますね。

では、オプション取引の場合の買い手と売り手の損益を見てみます。

ここでは、プレミアム、つまりオプションの売買価格を仮に1円としておきます。また同じく手数料やスプレッドは無視します。

1円というのは適当な価格ですが、ここで注意することがあります。

前回のコールオプションの価格のグラフでスポットが106円の時にオプション価格が1円になっていましたが、スポットが106円の時に売買したというわけではありません。

オプション価格が1円になるのは、あくまで満期時にスポットが106円になったときですので、お間違えないように。

さて、オプションの買い手は1円のプレミアムを支払い、オプションの売り手はその1円のプレミアムを受け取り、取引成立となります。

そうすると、そのプレミアムの授受を含めた損益のグラフは次のようになります。

ここでは、行使価格105円のコールオプションの場合です。

画像(337x202)・拡大画像(481x289)

このようにオプションの買い手の損益は、オプションの価格のグラフを1円だけ下にシフトした形となります。

逆にオプションの売り手の損益は、オプションの価格を損益を逆にしたものを1円だけ上にシフトした形となります。

そうすると、買い手と売り手の損益が入れ替わるのがちょうど106円のところになります。

結局、買い手は、行使価格が105円だとしても106円以上に上がらないと利益が出ないということになります。

売り手はその逆で106円以下だと利益が出ることになります。

もう一つプットオプションの損益をみてみましょう。

同じく行使価格105円でプレミアムは1円とします。

画像(337x202)・拡大画像(481x289)

これはコールオプションと左右対称の形になっています。

よくオプション取引の特徴として引き合いに出されるのがこれらの満期時のグラフからわかることです。

つまり、オプションの買い手は損失限定で利益が無限大、逆にオプションの売り手は利益限定で損失無限大ということです。

そうすると、なんだか買い手の方が有利なように見えるかもしれませんが、実際にはどちらが有利不利ということはないのです。

どうしてかということはまた次回。


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Posted at 14時49分


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プロフィール

豊嶋久道

2003年よりFX取引を始め、システムトレードの道へ。最近ではFXオプション取引も含めたトレーディングシステムの研究を行っている。システムトレードを基礎から正しく理解するための情報を発信する予定。

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