2009年03月24日(火)
移動平均を使ったシステム(5) [システムトレード]
皆さん、こんにちは。
移動平均を使ったシステムの話も今回で終わりです。
前回の記事では、システムのパラメータ、このシステムでは移動平均の期間の最適化を行ってみました。
その結果、いくつかわかったことがあります。まず、パラメータの最適化をすると、過去のデータに対しては確実によい結果が出せるということです。
しかし、最適化で求められたパラメータは、過去のデータに極限まで合わせたものなので、将来も同じ結果を出すことはまずありません。
ということで、これはあまり重要な結果ではありません。
次に、最適化をする前も、最適化をした後も、タイムフレームの長いチャートに適用した方がよい結果が得られました。
今回取り上げた移動平均交差システムというのは、トレンドに乗って利益を増やしていくいわゆる「順張り」のシステムです。
なので、このシステムでよい結果が得られる相場というのは、大きなトレンドが現れやすいということになるのです。
つまり、適用したUSD/JPYチャートにおいては、短いタイムフレームより、長いタイムフレームの方が大きなトレンドができやすいということになるわけです。
まあ、これはチャートをじっくり眺めているとなんとなくわかることかもしれません。
ただ、こうして具体的なシステムを通して検証することで、それがはっきりとわかるのです。
システムトレードというのは、とかく運用時のメリットがクローズアップされることが多いですが、実はこうしたシステム開発時の検証過程も重要だと思うのです。
Posted at 10時27分