2009年06月30日(火)
MT4でのFXレートの桁数 [MetaTrader4]
FXレートの話の続きです。
メタトレーダー4を採用している業者でも、以前は下の図のようにFXレートは小数点以下4桁と2桁だけでした。

最近は下図のように5桁と3桁の業者も増えてきました。

個人的には小数点の桁数が多いと数値が読み取りにくいので、あまり好きではありません。
実際、FXレートが0.0001、0.01刻みで動いていたところが、その10分の1の細かさの0.00001、0.001刻みに動くわけではなく、1ティックで動く値幅はそれほど違いはありません。
5桁/3桁を採用した業者では、買値と売値の差のスプレッドを1.8pipsのように小数点1桁まで細かくしているということを売りにしているようです。
このスプレッドの話は別の機会に詳しくお話しします。
ところで、メタトレーダー4の場合、値動きの最小単位は、pipではなく、point(ポイント)という言い方をしています。
4桁/2桁の場合、pointという単位はpipと同じ意味だったので、どちらを使っても違いはありませんでした。
しかし、5桁/3桁の場合でも、pointは値動きの最小単位を表すので、1point=0.00001、あるいは1point=0.001となります。
つまり、1pip=10pointになるのです。
通常のマニュアルオーダーでは、ポイントで指定することはあまりないかもしれませんが、例えば、下のオーダー画面を見てください。
画面の下の方にポイントを指定する箇所があります。
これは、提示価格との最大誤差、いわゆる「スリッページ」のことです。
ここで、3ポイントと指定しているのは、提示価格から3ポイント、つまり0.03円まで価格がずれても売買を成立させるという意味です。
ここで、5桁/3桁の業者では、ちょっと注意が必要です。
5桁/3桁の業者でも、同じくこのスリッページを3ポイントと指定すると、実際には0.003円のずれしか許容しないということになってしまいます。
つまり、0.3pipsのずれしか許容しないので、取引が成立しないケースも増えてきます。
結局、3pipsのスリッページにしたい場合には、5桁/3桁の業者では、ポイントの値は10倍の30ポイントにしないといけないことになります。
このようなポイントの違いの問題は、実際にはMQL4プログラムで頻繁に現れます。
プログラムの話は長くなるのでまた別の機会に。
Posted at 14時20分